物は物だから物がなくなっても消えない物が本質。

↑先日お買取りさせていただいたサトコちゃんです!玄関先にいかがですか?家が調剤薬局になります!

さて

前回、わたしが書いたブログ「鬼キャンへの警告」はご覧いただけたでしょうか。

他にも色々と書きたいことはあったのですが、飲み込んでいたことがあって。

それは、ある日妹からの電話。
電話ってあまりないからドキドキしながら出たら「あなたのお母さん、結婚指輪売ってたよ」だって。
いや、とりあえず、あなたのおかあさんでもあるから。

娘、古物商じゃん。
じゃあわたしの母は古物商の母じゃん。
なんなの。

とりあえず母に電話。
まぁ出ません。だいたい出ない。ちょっと心配になるくらい出ない。いつもそう。問い合わせの電話くらいつながらない。

余談ですけど、夫の母も「息子、古物商じゃん」と言いたくなる事案が度々発生するのですが、その度夫はブチ切れてます。気持ちはわかるのですが、もしかしたらこのやり取りが最後かもしれない、と思って接するに限ります。わたしの父はもういないから。

で、今回の話しはね、前回の鬼がやってる金強奪キャンペーンの事ではなくてですね。

ようやく母に繋がった電話で、なぜ貴金属を売ったのか聞いてみた、というお話。

お金持ちではないけど、今すぐお金が必要とかそんなんじゃないはず。マンションのローンもない。パートも続けてる。ちゃんと自分で自分の事して暮らしてる。まだそのへんの事、ちゃんとジャッジできている、という信頼は、ある。

 

なぜ売ったのか。

「もう、見たくなかったの」

母がそう言うから、そうなのでしょう。
そう言われたら、売って良かったねと言わざるを得ないけど。けどまぁ、娘が古物商だということを忘れているのは確かだから、念は押しておきました。覚えておいて、これからも何かを売ろうと思う時がくるかもしれないけど、娘にまず声かけて、と。

 

わたしは、この件から考えている事がある。

母の目の前から結婚指輪は確かに消えたけど、それで、なにかスッキリしたのかな?
度々、このブログでは書いてるけど、母は父に怒っていたまま、父は亡くなっていったので、ちゃんと怒れないまま16年たっています。

先日、お客様から伺ったお話で、やっぱり配偶者を亡くした方ですが「知り合いも残されたけど、すぐ忘れられるわよって言うのよ」と笑いながら、慈しみながら、おっしゃっていました。
わたしは思ったわけ。母は16年怒りを保ち続けているぞ、と。

それはたぶん、指輪があったって、なくたって一緒じゃないのかな。
ちょっと雑にいうけど「あんたなんていなくなっちゃえばいいのに!」と言いたくても、もういない。
それの解決法ってなにかなって考えた時に、わたしは古物商だから、一緒に気持ちも片づけるつもりでお買取りする。それが不必要な方もたくさんいますが、それが必要な方がたくさんいるのも、確かなのです。

「お買取りします!」と言うわたしが言うのもなんですが、物は、物です。
指輪を売ってスッキリしなかったとしたら、逆に言えば、物を売っても、思い出は消えないのです。

 

母は今回、気は済んだみたい。
それでも、父がちゃんと謝っていたら。悪かったって言えてたら。
まだ結婚指輪が残っていたんだろうと思うと、すこしさみしい。

 

 

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